終わった去年、始まった今年。
2007年1月10日

2006最後の夕日

おせち
明けましておめでとございます。
御節戦争が終わった31日の朝5時以降なんとも一週間も(バタバタしてたりお互いの里帰りだったりで)ゴハンを作りませんで、その為書くネタもなくお留守してしまいました。
御節は31日に勇輝と食べて一日に実家に持っていったから飽きることなく美味しいかったって印象のままお正月がおわりました。
最後のおせちばなし。
30日は夕方から仕事スタート。皆が寒い(冷房をつけたりもしていた)中朝早くからラストスパートで頑張っているのに史はのん気に自分の体調に合わせて少ししか働いていなかったので、なにかを差し入れをしようと思い立ち「トンとり汁」を作りました。
勇輝は遊びにいく予定だったけど前日に飲み倒して二日酔いで疲れ果てていたのでオウチにひとりで残るっていうから調度良かった、トンとり汁を勇輝分残して、
「年末のせっかくのお休みに一人ぼっちにさせてごめんだけど、これだけはやり切りたいからトン鶏汁でしのいでね。」
って
「かならず御節もってかえれるようにがんばってきます。」
ってお留守番を頼みました。
わたわたと大鍋ごと持って車で店に向かいました。
いつもは車はNGなんだけれど、26日から通常営業は終わっていたので大丈夫。
冷静に考えると板前さんたちに何かを作る。ってかなり緊張するし自信ないものは作れないって思うけど御節で疲れているから「家庭っぽさと愛情と温かいもの」であれば大丈夫な気がしてね。
大量に作ったつもりだったけど、総勢20人弱にはひとりオタマ一杯くらいしか配れなかったけど喜んでもらえました。板長に皆に美味しいって言われてたから
「愛情がたっぷりだからね。それがおいしいのもと。」
最後の詰め込み開始の前の一休憩に食べてもらって、ちょこっとでも元気になってもらったら良かった。
いつもはお客さんがお食事するところに大きなテーブルを並べて、消毒して、板長と社長の一言の後一本締め、一年の集大成のスタートです。
マスクして手袋して、、かなりピリピリ。
「しょうぶしょうぶ!」
厨房のなかでチーム分けをしてそれぞれ隊長に従いドンどこざんざんガンガン盛って行きます。
夜中1時くらいに盛り終われば上等、ってかんじで私語はなし、御節の箱が整然と並べられた、シンシンと寒さがただよう店は神聖でありました。
いつも店で働いている仲居さん、洗い場のおばちゃんたち、仕出しの板さん、番頭さん、女将さん、厨房の皆で詰めたおせち。
途中トイレに行ってコッソリ煙草を一服した時ふと
「あー、お店のみんなで御節を作るのは家族になることだ。」
と、。
1年かけて大変な時に助け合って補い合っておせちを作ると家族になれるんだな、って思い至りました。
御節を買う。という時代の流れはあんまりヨシとおもっていなかったけど、きっとどこのお店もお店の食に対しての理念と食べてもらえるありがたさ、すべての愛情がつまって「おみせのかぞく」の御節、なんだなぁって。イワンとしたい事は伝わるでしょうか?
2段重が盛り終わり次は3段。12時を回ってしまい予定より押していたけど、チームワークがよくなって来て3段の時は無駄も省けるようになり効率よく最後の気力で盛り込みます。
厨房の皆はここ一ヶ月定休日以外の休みはなく、朝8時から夜の11時過ぎまでづーっと働きっぱなしだったから倒れる寸前くらい疲れての一年最後の大仕事。ミスも許されないの
「疲れているから」
って言い訳は勿論できない。だってみんな一緒だから。本当に一人前の板前さんになるのは大変だ。
史自身は昔とは考え方をかえて、働きすぎは反対!って思っているけど
やっぱりどこかで、何かを習得するためには試練を乗り越えていかなきゃ駄目なんだろうな、って今回皆を見ていて感じました。
若い子は17歳から上の板長は50歳少し手前、でもそれぞれが毎年御節を越えそれぞれに成長してゆくんだな、って。ホンの一日で皆の顔つきが大人に成るさま をみてなんかしみじみ。男っていいな。羨ましくなった。
普段は怒られてばかりで失敗してめそめそしちゃう、パニックになってしまう子達が頼もしく見えたのは、これは母性本能なんだろうか?
きっと勇輝も仕事は違うけど、史は見れないけど同じように成長して大人の男になっていっているのでしょう。素敵なことです。
すべて詰め終わり蓋して紙しいてお品書きそえて紐をとめて。。
そこから配送に至るまではオモテの人々が担当。厨房隊は50品くらいの後片付けにはいります。
年上の板さん達が残りで皆の御節をつめてゆきます。それを持って、くたびれきりながらも堂々と皆は実家に短い正月休み。ご両親も本人も一番嬉しい時なんじゃないかな。
もう3時
兎に角大量の洗い物だったので、なんと洗い場のおばちゃん達も最後の最後まで残ってづーっと皆を労わりながら手伝ってくれていました。
すべて終わって大掃除も終了。四時過ぎてました。
それぞれに御節がくばられて、お疲れ様のお寿司がひとりづつに配られて、煮方のにいちゃんが皆のためにケンチン汁を作ってくれたのを頂き、冷え切った体と疲れきった心をあっためてくれました。
板長の顔も穏やかになり、皆に労いの言葉を。
自分からはさすがに「御節ちょうだい」
といえるほどずうずうしさはなかったのですが、板長と煮方の兄ちゃん両方が
「ふみのぶんも作れよー」
って言ってくれて、どきどきがさーっと洗い流されました。
半端にしか働いていないアルバイトなのに
「おもさげなごんす」
皆と比べたらちゃんちゃらおかしい位楽させてもらったけれど、自分ひとりの御節戦争。それなりに達成感があって 最後みんなに良いお年を。って言って
立派な、思いが沢山詰まった重い御節を抱えて店を出る時、感動で涙がでました。
とても、とても良い経験をしました。
来年、その後、、どこで何しているのかはわからないけど、きつかったけど、またやりたいな。って思っています。
朝夜も明ける時間にオウチに帰ったら勇輝は起きていて、興奮と感動さめやらぬ史は暫らくしゃべり、でも納まらなくて
寝れそうになかったから先に寝てもらいました。
今年初めてのごはんは、暫らくお休みしていたからなんとなくキタナラシイ?見栄えも味もいまいちだったから撮影せず、次の日から
やっと復帰。
でももう書くの疲れたからまた明日。
おつかれさまでした。
今年もよろしくお願いいたします。
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