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FUMI
半端流離料理人
fumi@you-king.com





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ぜんまい賛歌、哀歌。

2007年6月 7日

今日ママ洋子とだらだら電話をしていた。
ヤフー電話だからお互いタダなので、気合の入らない、おうちでたらたら駄弁ってる風の会話である。

話している最中なんやらもぐもぐしているので
「ご飯中だった?ごめんね」
っていったら
「ひじきが美味しくてね。食べるのとまんないのよ」
とヨーコはいう。

史だったら電話で話すときはたとえ食事中であってもものを食べない。

まあそんなことはおいておいて・・

「史、あの、例のぜんまい食べた?」

「うんにゃ、あれから1年冷凍庫の奥底でねこんでいる。」

「だめよ、ぜんまいはそんなにおいておく物ではないから早くたべなさい!」


で。

「ママも、その話きいて、まだ残っていたぜんまいを使おうと思って水に戻しておいて、終わって見たら太い立派なひじきだったのよ!うふふっ」

ともぐもぐ。

・・・・

たいがいである。 ひとを炊き付けておいてのん気なものである。


まあそんなわけで、冷凍庫からクダンのもじゃもじゃを取り出して、どんくらい
大きくなるかわからないので袋から半分取り出し水の中にほおりこんだ。

hmmodoshize.jpg


ぜんまいのもどし方を薄っすら覚えてるけど再確認っとネットのクックパットで調べたところ
みーんな


{レシピ☆}ぜんまい(水煮)※後一品ってときにパッと目に入ってきて、これで簡単ナンチャラを~”

簡単に、乾物さえつかわないこの世の中。。。

嗚呼なんともなげかわしいことよ。


!かんたん?かんたんだと~!ドンドンドン。漫画をかきたい。  手をドンドンと叩いてるベタな画を載せたい。


史のぜんまいの話をしよう。

去年の春先、両親と史で福島に旅行に行った。
パパの旅行名目は「渓流釣り」
好きは好きなのは認めるが、万年のどしろうと。

史も下手の横好き、2人でなんど坊主体験を重ねてきた事か数知れず。一丁前に水量だ、雪解け水がどうだ、こうだ騒いでいる。
どっちにしたって釣れるわけがない。それだけは確信している。

あとは山菜採りである。メインイベント。この時旦那様勇輝はなんかの理由でこなかった。
家族みんなでお友達の「富美ちゃん」が旅館「田吾作」にお嫁さんにいったので、そこへ宿泊。

美味しい山菜料理三昧と久々の再開で”Wふみちゃん”は深夜まで飲み、話語った。お互いのキシカタユクスエをあつーく。


朝何時?4,5時に(だってさっき寝たばっかりでまだ酔っ払い、のどもカラカラだからパスします。)
という意見は聞き入られず、山菜採りに燃える両親に拉致連行され車の中に押し込まれた。

海へいったら密漁(言葉がわるいかな、でも食べれる物を全て採って持って帰って、食う。)
山へはいったら山菜。 というのが当たり前のアウトドア派ぶっている両親の元に生まれそだち、別称「山猿」の身軽な史は超得意分野で、海と山でこそ史の本領が発揮される。

ってくらい好きだし得意だけど、二日酔い(以前)酔っ払いながら朝一の山菜採りはきつかった。 頼みの綱の煙草もきらしている。途中で自販機に寄り煙草だけでも買わせてくれという望みも無碍に却下された スタートそうそう崖っぷちである。

でもイザ山へ降り立ち、カゴをぶら下げ軍手をはめると、ムキムキと古代の血が騒ぎ、それに加えての競争心に煽られて(誰が、何を、ドンだけ~とるか)やる気になってきた。

「ふみちゃん」の旦那さんのおとうさん。すなわち山菜採りスペシャリストのじいさまに連れられ、種類やポイントをおそわり調子づいてざんざん山奥へと入って、最初はみんな固まって行動していたのが時間を忘れてんでばらばらになってしまった。

途中、すごい傾斜の斜面にてトイレに行きたくなって

「あ~どうしようかな、のぐそるしかないな~」

って思っていたらママ洋子と遭遇。

あそこがいいわよ。と絶妙に木の根が重なり合っている足場を教えてくれた。

さすが洋子。


普段は虫もころさぬような上品御婦人、自称「アーティスト」(おめでたい)は平気の平左で
のぐそをしたもう。

教えられた場所に行き無事復活。


何時間?4,5時間は経ち、とったものは大量の

カタクリ、こごみ、うど、こしあぶら、フキノトウ、タラの芽、つくし と山菜のオンパレード

そして「ぜんまい」

軟弱もののパパ、ヒロには到底とれない急斜面の一帯にしか生息しない1級の山菜。
(ちなみにパパは傾斜のない楽珍な平地でカタクリを摘んでいた。めめしいパパよ。。)

それをママと史は競うように山影を這い蹲りよじ登り採りに採った。

(あとで「こんなに採ってきて~あんれまー大変だな。」とおばあちゃんが腰を抜かしていたほど
採りすぎた。)

大収穫!でかしたみんな!


しかして、、、、事実を綴る者のサダメとしてその後の悲劇を書かねばなるまい。

採りまくって山菜を入れる袋もカゴもパンパンになり皆とはぐれ、いい加減疲れて史は一人下山した。

二日酔いで睡眠不足の中超労働したのでのどが乾いてしかたなかったので。はっと足元を見るとイタリアで買ったブーツはびしょぬれのくちゃんくちゃんになってしまった。お気に入りだったのに。。。

早朝拉致された時、そんな事になろうなんて考える頭が働いていなかった。残念。


車が駐車してある場所まで戻り、しばらくへたりこんで待っていたが彼等が降りてくる気配が無い。

しかたない、水分補給しないとしんじゃうので荷物を車の影にこそっと置き(誰もいやしないが)

まっくろに泥だらけになった上着、泥だらけのズボンとをひきずってふーらりふらりと山を降りていった。
頭のなかは「水、水、水はどこさー(涙もでない)」

歩く事30分やっと道路と人里がみえた。

生まれて初めて、田舎とは言え、勝手に人様の庭先の水道の蛇口から水をのんでしまった。ごくごくごくごくごく。。。ぷぅ。はぁあ。


生き返って、さて。 ここはどこだに?

歩いて「田吾作」に帰るには、地理も暗い超方向音痴乙女には至難の業である。
しかたない。。。

ので、また降りてきた道をふらりふーらり登って戻った。


どれぐらい時間がかかったのか定かではないが、登り道、補給したはずの水分は瞬く間に奪われ
行き倒れを覚悟した。もうぎりぎりの世界。
息も絶え絶えでやっとついた駐車した場所にたどりついた。

そこで史が眼にしたものは、、、
いやしなかったものは、、、


そう「車。CAR。ぶうぶう。」

ない。ウチの車はともかく、じっちゃんの車までない。


呆然として、両親を心で罵った。

「ありえない。かわいい実の我が子が行き倒れそうって時においてけぼり???」

信じられないのっと、もう心底疲れ果てて泣いた。

史の抜け殻となった悲しき物体はその場に座り込み、遠く遠く~
~山のあなたの空とおく、幸いすむとひとのいう われ人ととめ行きて 涙さしぐみ


と待つこと永遠。


やっと車の陰がみえて腹が立ってしょうがなく文句を言ってやろうと待ち構えてたら

車のウィンドウがぴやーっと開き
「あー!いた~!馬鹿史!なにしてんの!何処いってたの!」


とこてんぱんに罵倒された。。。

こっちの言い分は無視され、、まくしこまれた。
どうやら勝手に勘違いし大捜索、もしかしたら遭難?事件に発展してたのであった。

にしてもおいてけぼりされて孤独に打ちのめされ、それを叩き込むような叱咤。
納得がいかなかった。、久しぶりに思い出した今も納得がいかない。


待つでしょ?ふつうは。

・・・そんなわけで、今晩ごはん 「ぜんまいの色々煮」はそんな涙ぐましい採集と史のトラウマ(もう一人で山菜を採れない。おいてけぼりの恐怖)のぶんだけ美味しいはず。

ぜんまいは素人には採れない高級品だという。そりゃ苦労したものね。おまけに採ったあとの処理、作業がはんぱなくめんどくさかった。

綿をとりのぞき、硬い茎を折り、お湯で一度湯がき・・
山菜処理を検索して「ぜんまい」のトコをみていただきたい。いかに面倒くさいしろものであるか。
-書くのはもうかったるすぎる。-

我が家で採ったぜんまい 推定30×50くらいのハポスチロール2箱。もう業者である。

帰ってばあちゃんが心底、苦笑交じりに驚いたんだからもう乱採取に近かったと思う。

採るにはとったが、そのあとの皆さんがご存知の「ぜんまい」乾燥であれ、水煮であれ、、それに至るまでに鬼のような手間がかかっる。
「あんた持って帰んなさい、(ぐいぐい)」
「いいや、貴重だし、ほら、ウチは勇輝とふたりだし・・そんなに量は、、、(ぐいぐい)」
「あらウチだってヒロと2人よ」
「スキデショ、お年寄りのほうがー」

などとママとその作業のやりたくなさに押し付けあい、話し合った結果、実家で2人で茹でて
一泊する間乾かし、あとは半分こして各々でがんばるぞ!ってことに。
逗子のオウチでひとりフローリングの上に古新聞を広げ
地味~に干して揉んでひっくり返してを繰り返し、梅雨時に晴れを願ってもみもみ、くるくる、福島のばあ様を思い起こし奮起し頑張った。
「なに?それ」
って勇輝にはその背景にあった話の多くは語らず

「う?これはぜんまい。」
まだ新婚6ヶ月、史の素性にもそういった世界に不慣れな勇輝には、若干異様に映ったんだろうなと今は思う。

いくら窓を開け放した床の上とはいえ風通しが外とござには負け、 ぎりぎり

「あれっ、これかびかぁ~↑?べたついてきた気がする。どうする?」
ってチョット不安になって洋子に電話、あっち(実家)のやつらも同じような状態になってるらしい。
ママはもう少し頑張るという。 でも電話で聞くところ史のほうがもみもみに費やした時間は長いことが分かった。 出来上がりはきっと 史のほうが柔らかく味わい深いものとなるだろう。

苦労して、3,4日かけて一日中もみほぐし繊維を壊しやわらかくしていったぜんまいが全滅してしまうのをおそれて
利口な史は英断した。
「冷凍庫にほおりこんでしまえばなんとかなるさ~」・・-・・-・・-


一年という時間を経て、
今日のぜんまい料理にいたったわけであります。


だから声を大にして言いたい。

”{レシピ☆}ぜんまい(水煮)”


の方々。ぜんまいをかんたん言うな。というかどれだけの涙と苦労がそこに至るまであったかかみ締めて
「ぜんまい」を果敢にお料理に活用していただきたし。

長くなりました。

今晩は
・2種だれ特製史ちゃんの冷やし中華
・具沢山涙のぜんまいに。

hyachuall.jpg

それも、もどしたらアホみたいに大量になって、、、しかたないから特大鍋で大量に炊き
(採った量、処理した量を思い出しさえすれば、こんなことにはならなかったはず。)

明日勇輝に「お持ちだし」してもらう予定です。
おしつけ料理、会社の方々に、誰かにたべてもらおう。。。

両方の料理方法は次の回に

最近さっぱり料理の話を書いていないきがする。はぁ。明日ね。
お疲れさまでした。

投稿者 youking : 01:13

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コメント(1)

「お持ちだし」頂きました。
ギザうます。

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