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FUMI
半端流離料理人
fumi@you-king.com





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悲しき暖具。 

2007年12月 3日

kinnno2.jpg

・とうとう4kg肥え。眼には眼を。咬むには咬むを

寒くなってきました。

- なつかしき冬の朝かな。
 湯をのめば、
 湯気がやはらかに、顔にかかれり。-

夏は汗っかきなのに冬はめっきり冷え性で、足が冷たくて寝れないけど
なんでも電気毛布はしっくりしないので

今年は「憧れ」のゆたんぽ。を購入した。

実家で使っていた記憶はなく、なんとなく懐古主義的であり、経済的でやさしいその風貌に
かねがね思いを寄せてきた。 亀ににている。

スーパーにて、近代的で風情もへったくれもない真っ赤でプラッチックのような素材のユタンポが900円くらいで売っていたので、とうとう憧れに手をだした。

袋にいれて使うわけだし、外観はこの際気にせずいこう。と。


その夜、勇輝に新品のユタンポをひとしきり自慢してワクワクしながらお湯を入れ、袋にポスンといれイソイソと寝室に持ち込んだ。

「は~あったかいね~い~ね~優しかね~
 勇輝も欲しい?ゆたんぽ? いいよ~ほら足いれてみ~?」

「いんや、おれはあったかいからいらない。」

「ふ~ん、あったかなのにね~」

こんなに素晴らしいものを欲しがらないなんて まるで食わず嫌いのようなものだ。
頑固ね、頑ななのね。

などと胸のウチでつぶやきつつわくわく寝た。


足が冷えているとなかなか寝付けないけど、ユタンポのおかげでめずらしくすとおんと眠ることができた。偉いぞ亀の親戚。

ご機嫌で目覚め、朝起きてもまだあたたかいユタンポに感動し、
「昔はこのお湯で朝の顔を洗ったりしたのよね。とても偉いね。でも今はキュとひねれば温かいお湯がじゃんじゃんでるからね。」どぽんだぼんちゃぷんちゃぷんとお湯を流しに流しご満悦。


異変に気づいたのは そう その日の昼過ぎだったろうか。


かかとの内側がなんとなくいたむ。


なんだなんだとしらべてみると500エン玉サイズの水ぶくれができていた。

ちょっとわけもなく赤面してしまった。
ユタンポ殿との初夜にて なんと、低温火傷をしてしまったことが判明した。

まさかの「低温火傷」

よく目にする字づらだけど、その日まで自分とは無縁のものだと思い込んでいた。
トイレの便座の注意書き、ほっかいろ、etc..

そういえばワクワク気がはやってロクスポ読みもしなかった湯たんぽの説明書きにも その字は載っていた。
でも低温火傷はオシリの感覚がよろしくない人や、長時間使用して自分であんまり動く事が出来ない人がしてしまう怪我だとばかり思っていて、青天の霹靂だったのです。

昨晩寝がえりヒトツ打たなかったのかおまえは。
とひとりごち しかたがないのでパンパンにふくれあがった水泡をつぶしたら沢山汁がでてきてびっくり。
まあ靴擦れの親分みたいなものだと思い、汁を出した後ほっぽらかしていた。そのわずか1時間後・・・

おそろしい事にまた水泡がドーム型にふくれあがっていた。
ちょっと驚いた。

人間「初めて」に遭遇すると動揺する。  なんだ?これは靴擦れよか汁が湧き出る速度が100倍速い。ちょっとこわかったけど再び汁をだした。サッキ開けた穴がもうふさがっていることにも驚いたけど、
「ちょっとぎゅって押せばふさがったとこからでるだろうね?・・」

ぎゅ。っと押したらぴゅ。

っと史の顔にかかり すっごく不快に思った。
(自分の水膨れで、自分が押して、自分のシルなのに・・・)

とてもむっとした。
顔を洗った。

夜になるとズキンズキンと痛み出し、悔しかったけど隠しておこうと思っていたのだけれど 帰った勇輝にその顛末を話すと

笑われた。

かわいそうなのに笑うなんてひとでなしだ。
「かわいそうなのにわらうなんていけない。かわいそうにね。っていわなきゃいけない!」
と注意したら
「かわいそうだけどわらえる。昨日買って自慢して速攻やけど(笑)」

調度先日、スープの味見でオタマで唇を火傷して軟膏を買っておいたので

ころばぬ先の杖ならぬころんだあとも杖だ。先見の眼があるね、史ちゃん。えらかったね。と自分を励まし塗り塗り。


夜がきた。

ドキドキする。
そう、今宵、ユタンポを使うか使わないかでとても悩んだ。
今日怖がって使わなかったら史の負けだ。トラウマになんてするもんか!

ちょっと複雑な気持ちでお湯を沸かしていたら

「史、ユタンポ嫌いになった?」

イヤミなやつめ。史の動揺が顔に出ていたのを察知してすかさず聞いてきた。

「・・・嫌いなんかじゃない。。ただ怖いだけだ。」
っと返答したらまた笑われた。 この微妙な乙女心が分かってたまるか。

―その夜、悶えるような痛みにな病まされ、寝ることが出来ず3時を廻った頃うめき声がもれるほどになってきたのでこっそり起きてバファリンプラスを飲んで明け方やっと眠りにつけた。-

翌日、翌翌日と過ぎるにしたがって、癒えるだろうと思っていた火傷はじゃんじゃんばりばり加速的に痛くなってきた。何にもしなくてもいたい。足が床に付けれない。いよいよ痛む。

日曜には歩く事もままならなくなり、月曜にママに病院まで連れて行ってもらおうと実家に電話したら
「足が付けないなんてタイヘンダ。今から迎えに行くから夜間の救急でみてもらいなさい。」

と mom in panic。

そんなおおげさな。救急は死にそうなひとがいくもんで、低温火傷でかかるなんてきいたことがない。
明日行きますから。病院。大丈夫だから。。
といくら説得しても騒いでやまぬ。

しまいには勇輝まで電話口に出てママを説得するも効かぬ。

「今から行くから!」と一方的に電話を切られ呆然とする。

思わぬ大騒ぎに2人滅入る。 しかし、これは史が馬鹿だから起こった出来事なわけで勇輝は被害者だ。史が動けないから夕飯は出前でも取ろうと朝からなーんにも食べていなかった夜の9時。
空腹もあり面倒なことになったと不機嫌になる。申し訳なくも心配性のママンはブレーキのきかない特急列車、史は止める術をしらない。

ゴハンどうしようか、、コンビニ行ってくる。とか、さきに出前取って食べてて。とか色々言い合いになり、互いにどれもしっくりせず不機嫌に。あ~われをうらむ。今夜電話をしてしまった事を悔やむ。

肝心の夜間の病院には内科の先生しかいないという。。。

史は抗生物質のアレルギーで服用できる薬が決まっていて、万が一のためにその薬は常備していて持っている。どうせお医者さんにかかっても、内科医なら尚の事消毒して軟膏塗ってそののめる薬を処方してくれるだけ。こんなに騒いで行く意味がミジンコもない。

それを電話口で暴走列車に説明するも
「そんな勝手に薬をのんじゃいけないの!馬鹿ね。兎にも角にも診てもらいなさい!」

だってどうせその薬をもらうのに。。。隣で勇輝がネットで検索してくれたところ、調度セフゾン(唯一の薬)は焼けどの化膿止めに処方されているという。ビンゴですマッチングです。

そう言っても聞かぬ。

2日ほっておいた我をうらむ。

- どうなりと勝手になれといふごとき
 わがこのごろを
 ひとり怒るる。-

・同意

もう諦めた。無意味を知りつつも屠殺場に引かれゆく無力無抵抗な牛の如く、鬼の喧騒で家に迎えに来たママンの車に乗り込む。同行すると言って着いて来てくれた勇輝にママは

「ありがとう!ごめんなさいね~」 ぶぅ~ん

なにがなんだか振り回されっぱなしのはらへり勇輝は困惑100%の表情でマンションに戻っていった。
史は足の痛みよりなにより勇輝の夕飯を心配し、病院へ向かう車内でママにくそみそに怒られ、しょぼくれたじじいのきんたまの様だった。

- 誰か我を
 思ふ存分叱りつくる人あれと思ふ。
 何の心ぞ。-

・反対


事の顛末は想像ドオリで、睡眠不足で不機嫌な内科のオジジに火傷で夜間にくるなんてなんて常識はずれな!と怒られ、案の定火傷も診ずに看護婦さんに消毒、軟膏をぬる指示を出し3分で診察終了。
怒られたが、名前がめずらしいとほめられ、男の子の予定で史朗になるのが女だったから史にしたみたいです。

なんてイラン会話をし、親は心配大切にしているんだね。きをつけなさいね。
と 最後はちょっと優しく言った。

ひいおばあちゃんの格言で「怪我、病気は大袈裟にするに限る!」
という家訓をとつとつと諭され(耳にタコができるほど何回も聞いている)

やっとブレーキがかかって安心顔のママンは終始夕飯を悩んでいた史に
「ママがつくったのっぺとパパが作った三平汁をあげる。」
と言い出し、悪いからいいよおいいよ。と丁重に断ったが・・・聞かぬ。

実家の前に車を止め、オウチの冷蔵庫にあるあるだけの食べ物をもって来てくれた。
想像以上に山ほどだったからびっくりしたがありがたく頂いた。
「くろずんだぬか漬けとか入ってるけど。」

と言っていたが、ラハリヘ勇輝が待つ家まで送ってもらい感謝と手間と心配をかけたことを詫び、ハハとわかれる。

夕飯は結局いただいたゴハン達でたっぷり2人満たされた。

どれも美味しく、病院は困ったが、親の愛情はすさまじき。感謝した。

その翌日、またママンがお買い物やら本物の病院に行くのに送ってくれたりしてくれた。
借りをつくりっぱなしだからセメテ呆けたらきっちり介護をしようと決めている。唯一史が出来そうな事だ。

火傷は案外深く
あれから1週間史はオウチに幽閉、薬をのみのみ包帯を巻き巻き軟膏をぬりぬり痛む足をさすりさすりつまらぬ時を過ごした。


ゆたんぽには気をつけろ!
これを我が家の家訓にしたいとおもふ。

(詩引用 石川啄木 悲しき玩具)

昨日あたりから歩けるくらい回復。やっとこの話を書く気になれた。

前々から欲しいといっていた念願のカメラ(デジタル一眼レフK100D)を勇輝が買ったので、初の野外撮影にいきました。
被写体にとギンノを初散歩につれていったが99%史が抱っこしてあるいた。
本人曰く良い写真を撮るのはむずかしい。と。でも前のちっさいカメラと比べたらとても綺麗にとれますね。

osannpo3.jpg

osannpo1.jpg

osannpo2.jpg

投稿者 youking : 09:15

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コメント(4)

おっす!ちひろだよ。
冒頭の写真エロイねぇ~。
超ひさしぶりに見てみたら、引越し完了してずい分たっているんだね。
のどかなかんじで、胃痛もなくなるといいね!

また、突撃隊いっちゃうから、そのときはよろしく。
暇なとき飲もうよ!ちひろの周りでタバコすってるの、私と史だけだよ~。(ゆっこもすってるか?!)

どうも酒連総長のsavoです。
たしかに低温火傷は"まさかの"だね。ノーマークだったね。

しかし国語力がすごいですな。

おだいじに〜

・写真えおろいかね?無印の寝間着なのね。今年がくんと体調を崩したから史もそろそろ煙草の吸い納め時かね~って思っているけどまだやめられず。 忘年会やろうさ。史はひまだ、いつでもOK。 オウチにも遊びきてよ。

savo君いつもやさしいコメントありがと。

総長帰ってくるから年末はテキーラだ!って楽しみにしてるよ。
星いくつ?

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